2021年2月13日(土)開催の「ベスト☆ヒットTRPG:2006-2010編」について、健太郎さんより「天羅WAR」のゲーム紹介文を頂きましたので掲載いたします。

ゲームマスターの名前、自己紹介

健太郎。
旧「ソード・ワールドRPG」が発売された当初、1985年当時からTRPGをやっています。
今回は2006年~2010年に発売されたシステム限定のコンベンションと云う事で、当時はまっていた『天羅WAR』でゲームマスター参加します。
戦国と西部劇の融合、「イースト・ミーツ・ウエスト」が出来るので、当時大いにはまりました。

システム名、システムの紹介

システム名:『天羅WAR』
システムの内容:巨大な惑星を「戦国風の世界」と「西部劇風の世界」が星を二つに分けて統治している世界が舞台です。「戦国風の世界」が天羅で、「西部劇風の世界」がテラです。
天羅では「何故この星に我々が居るのか」を知っている勢力が統治しているのですが、テラでは「何故この星に我々が居るのか」を知っている勢力を戦争で追放した為、「星を二つに分けた」事を知らず、「開拓者精神/フロンティア・スピリット」で「遥か彼方」を目指したら、「星を二つに分けた」時の境界を越えてしまい、天羅が「協定違反」としてテラに攻め込み戦争になりました。
テラは「西部劇風の世界」なので銃や機関車等が実用化されているのですが、天羅は「戦国風の世界」なので刀です。なので、テラに攻め込んだ天羅軍は返り討ちに合う筈なのですが、天羅の兵、「サムライ」は銃弾を刀で弾き返し、鉄をも引き裂く「人外の存在」だったのです。
天羅軍の想定外の戦力に窮地に立たされたテラは、封印された技術を開放し戦局の挽回を計るも、再度の想定外の事態が発生。
巨大な惑星を訪れようとしていた「第三勢力」を誤射してしまい、「第三勢力」が地上に降臨。
天羅軍もテラ軍も「第三勢力」に蹂躙され、戦争は自然休戦。
こうして天羅対テラで始まった戦争が、「第三勢力」改め「天使」と人類への戦争に変わった天羅占領地での、天羅人とテラ人とが紡ぐ物語のシステム。
要約すると、西部劇を舞台に、「無茶な戦国」と「無茶なウエスタン」が「スチームパンクのノリ」で出来るシステムです。

対応可能プレイヤー数

3名か4名。システム上の上限が4名となっています。
4名の場合は、「天羅側戦闘系」1名、「天羅側支援系」1名、「テラ側戦闘系」1名、「テラ側支援系」1名となります。
3名の場合は、「天羅側戦闘系」1名、「テラ側戦闘系」1名、「天羅側又はテラ側支援系」1名となります。

TRPG初心者対応可否

初心者対応可能です。
システムの構成が「現状確認」「情報収集」「その上での行動」「エンディング」となりますので、個々のシーンで説明をしながらセッションを進めます。

システム初心者対応可否

対応可能です。
世界観の概略と、システムの説明を含めてセッションを進めます。

プレイヤーが使用するダイス(サイコロ)

6面体を2ヶ以上。
通常の判定は2D6ですが、ボーナス等で増えますので5ヶ程度あった方が良いのですが、足りない場合はお貸しします。

使用ルールブック

基本ルールの『天羅WAR』。サプリメントの『ロストヘブン』『クロッシングポイント』を使用します。

キャラ作成、持込可否について

シナリオ用にゲームマスターが自作したキャラクターを使います。

シナリオ名、シナリオの出典

自作シナリオで「トレイン・オブ・ザ・デッド」。
何が出るかは内緒です。

シナリオのあらすじ、注意事項など

セッショントレーラー

天羅とテラが混在するロストヘブン。共に天使と戦う為に共存の道を歩み始めた筈だが、天羅への徹底抗戦を誓うテラ人も少なからず居た。
侵略者を討つ為には手段は択ばない。
全てはテラの為に。
今、謎めいた列車がロストヘブンを発車しようとしている。
トレイン・オブ・ザ・デッド。

ハンドアウト

PC1 天羅側戦闘系

「サムライ」…呪術で改造された改造人間。
「機甲サムライ」…呪術で改造された上に、機械化された改造人間。
のどちらか。

シナリオ因縁:「彦八への信頼」
君はテラ侵攻軍の先鋒として各地を転戦した。サムライである君はどの戦場(いくさば)でも頼りにされたが、ある戦場でこんな事があった。
前線へ兵糧を送る拠点がテラ軍に奇襲を受けた。前線で兵糧が不足していた為、君の部隊が火消しとして急遽派遣された。急ぎ拠点へ向かうと、襲撃したテラ軍は既に退却していたが、戦闘部隊でない兵糧部隊は壊滅していた。君の部隊はそのまま拠点で陣を張ったが、それはテラ軍の罠だった。夜通し砲撃を受け、一晩中砲弾の雨が降った。厄介な夜を過ごす事になったその晩、兵糧部隊の数少ない生き残りが握り飯を配っていた。久しぶりに食べた握り飯は今まで食べた物の中で一番美味かった。
その時、握り飯を配っていた雑兵の名は彦八と言った。

PC2 天羅側支援系

「法師」…御仏に仕える僧又は尼僧。法術(御仏の力を具現化する呪術)を使える。
(男性なら僧。女性なら尼僧)

シナリオ因縁:「民の救済を知る」
「爆豪寺」の僧/尼僧として日々勤めている君の下には毎日様々な民が訪れる。ある者は戦で手足を失い、ある者は家族を連れテラに渡って来たものの天羅同士の戦に巻き込まれ、ある者は親を失い、ある者は天羅から呼び寄せた妻子を新天地である筈のテラの地で失っていた。
今日もある妻子からこんな話を聞いた。「向こうで一旗揚げる」と家族を率いて来た夫が居なくなったと。

PC3 テラ側戦闘系

「ロケットレンジャー」…強化装甲服を着た戦闘兵。
「対ヨロイスナイパー」…大型の狙撃銃を装備した狙撃手/スナイパー。
「機甲狩兵」…大型の武器で対機甲戦を行う兵士。
のどれか。

シナリオ因縁:「フェラーリンへの信頼」
君は天羅との戦争、「第二次南北戦争」の最前線で天羅軍と戦った。数多くの激戦を戦い抜き、数多くの天羅兵を倒し、そして数多くの戦友を失った。
戦場でフェラーリンと共に負傷した君はアンブレラ病院へと送られ、戦線復帰の為R部隊でサンダース大尉の下、過酷な訓練を受けていたがあの日、「破滅のクリスマス」が訪れた…

PC4 テラ側支援系

「プリースト」又は「シスター」…神父。シスター。「神の力」を術として使える。
「サルーンシスター」…お転婆なシスター。
のどれか。
「男性ならプリースト」「女性ならシスター」。
「サルーンシスター」のみ「女装」可。

シナリオ因縁:「教会の意味を知る」
君はプリースト/シスター(又はサルーンシスター)としてワンダーランド教会に仕えていた。迷える子羊の悩みを聞き、貧しき者に施しを与え、神の声を広めんとしていた。
未だに君には神の声は聞こえない。だが、ある日噂話が聞こえた。「神に反するもの」を裁く「異端審問官」が天羅を異端とした事。そしてその拠点がこのワンダーランド教会であると。

傾向と対策

基本が「イースト・ミーツ・ウエスト」。「戦国時代と西部劇が出会ったら」なので、「戦国時代が好きな人」と「西部劇が好きな人」向けのシナリオです。
天羅系戦闘系は「強化人間」か「機械化強化人間」なので、いっちゃってる侍です。
天羅系支援系は僧です。
ロケットレンジャーは強化装甲服、パワードスーツを着た戦闘兵です。
対ヨロイスナイパーは大型の狙撃銃を装備した狙撃手/スナイパーです。
機甲狩兵は「ロボットを大型ナイフで切る」肉弾兵です。
プリーストは神父様で、シスターはシスターです。
サルーンシスターのみ「女装可」で、シスターですがお転婆です。
アニメ、漫画、小説などでイメージするこれらの人達を好きなようにロール・プレイして下さい。
システム的にロール・プレイ、「キャラクターとしての発言」でボーナスが発生するようになっていますので、積極的にロールプレイして下さい。
「いっちゃってる侍」ですが、イメージとして『SAMURAI7』と『サムライチャンプルー』。「西部劇のノリ」は西部劇映画全般。特にアメリカ映画の『ワイルド・ワイルド・ウエスト』『リーグ・オブ・レジェンド』がイメージです。